【社長×副社長対談インタビュー】会社設立16年目の今、創業者2名に聞く会社の軌跡と未来

設立16年目のアイ・ティ・サービス株式会社(以下ITS)。
今回は創業者である代表取締役 関社長(右)と若木副社長(左)に対談インタビューを実施。お二人の出会いから会社設立当時などを振り返りながら、今後の展望、社員への想いを聞きました。

代表取締役社長 関 篤人(Atsuto Seki)

1958年生まれ。27歳で大手コンピューターメーカーのディーラーに転職。以来、IT関連機器の法人営業として20年にわたるキャリアを築く。2005年、ITSを設立。

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取締役副社長  若木 真人(Naohito Wakaki)

1962年生まれ。産業機械の整備、システム開発会社、PC周辺機器の輸入商社、フリーランスを経験。2005年、代表の関とともにITSを立ち上げる。

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営業と技術。互いに足りないピースを埋める最良のパートナー

- 本日はどうぞよろしくお願いいたします。
  まずはお二人の出会いから教えていただけますか?

若木:
実は、共通の知り合いがいまして、それが関社長(以下「社長」)の奥さんだったんですよ。当時奥さんが働いていた会社に、部門は違うんですが、私と社長も働いていたんです。その時、私が退職する話を奥さんにしたら「会って欲しい人がいる」って紹介されたのが社長でした。

- 初めて会った時はどんな話をされたんですか?

若木:
当時働いていた会社で、自己啓発の一貫として「こういう会社を作ってみたい」という内容で、発表をしたことがあるんです。

その話をベースに、「どんなことやりたいの?」、「こういう会社を作ってみたい」、「ん〜いいんじゃない?」みたいな軽いノリの話し合いだったと思います。(笑)

- 若木副社長は、以前のインタビューでお客様のシステム部門を作りたかったとお話されてましたね。

若木:
そうですね。当時は、情報システム部は売上を出せる部署っていうイメージがまだ確立されていなかったんですよ。

そこを具体的に利益を生み出せる仕組みを作って、お客様の情シスをそっくりそのまま会社化したビジネスをやってみたいっていうのが当時の想いだったんですよね。

- その時の若木副社長と関社長が考えていることがマッチしたって感じですかね?

関:
僕はね、ちょっとずれてる。(笑)

- 一同(笑)

関:
自分の会社を作りたいと思ったのは、やっぱり自分の好きなようにやりたかったんですよね。自由を求めて、みたいな。

いざ会社を立ち上げようって考えた時に、ハードに加えソフトに関連した仕事をやりたかったんですが、僕は営業しかやったことなかったから技術力がなかったんですよ。だからまず僕の片腕として技術ができる人が欲しかった。あとは僕と歩調を合わせてくれる人。

若木:
逆に私は技術メインだったので、営業のことを考えてなかったんですよ。私も営業職の人が必要だと思っていて。それで成り立ったって感じですかね。

成功の秘訣は『互いに干渉せず、互いのやりたいようにやる』

- お二人は出会ってから長い付き合いになると思うのですが、お二人の関係性っていうのはどんな感じなんでしょうか?

若木:
そもそもお互いやってることに干渉しないです。付き合いは長いですが、喧嘩になることはないですね。

関:
お互いにやってることが違うので、納得させようとすると無理なんで。

僕的には常に損益分岐点で考えてました。コスト部分はけっこうシビアな面もあったと思います。創業当時は、毎月の給料や家賃を支払う度に口座残高がゼロに近くなり、綱渡りみたいな時代もありましたからね。(笑)

- なるほど…。創業時のリアルな裏側ですね。
  嬉しかったことなどは何かありましたか?

若木:
私は一番最初に新卒を採用できた時ですかね。

設立当初、社長とよく飲みに行っていて、そこにはまだ社会人になり立ての若い人たちもたくさん来ていました。そんな彼らを見ながら、二人で「うちの会社も新卒取れるようになったらいいね〜」って何気に話してたら、結構早くに実現できたのが最初の喜びでした。

関:
僕はあれだな!今のIT系企業だけが入れる保険組合に入れたことかな!シビアな状況が多かったので、思いだすのこれくらい。

- 一同(笑)

関:
この健康保険組合に入りたくて、人を増やすことを考えましね。保養所なんかの施設が充実してたので。当時は組合に入る時に社員の平均年齢だとか、資産状況だとか審査の敷居が結構高かったような気が…。

若木:
そうそう、社員の平均年齢とかね…。当時はおじさんばかりで平均年齢が高くて入れなかったんですよ。(笑)

関:
ちょうどその時会社の規模を拡大しようと思っていたのもあって、30歳以下の人が3人は居るなと言うことで採用したんですよね。そして審査基準をクリアしてっていう。

人数や規模も大きくなって、会社として成長した瞬間は嬉しかったですね。

コロナ禍を経て新しい社員育成・スキルアップを目指す

- 昨年から新型コロナの影響で社会に変化がありますが、御社への影響はありましたか?

若木:
システム開発の方はそれほどでしたね。ほぼ在宅ワークにシフトした部分は少々社員に負担だったかなと思います。ヘルプデスクの方は、現場に出ていて結構忙しかったですね。

- コロナ前と比べ、ヘルプデスクの方がニーズが増えたということですか?

関:
そうですね。要するに、今までうちがサポートしてる会社がテレワークを始めたので、それに関連する相談が多く来るようになりました。例えばZoomの接続方法とかね。

- なるほど、むしろ需要が増えたのですね。他にコロナ禍で変わったことや取り組んでいることなどはありますか?

関:
今、新しい開発分野に何人か「リスキリング」に取り組んでいます。

- リスキリングとは?

関:
今まで持っていない技術を身に着けたり、すでに持っている技術を底上げしたりして変化に対応できる人材を教育する取り組みのことです。

と、偉そうに解説してますが、先日の日経新聞の記事に書いてありました。このコロナ禍に普段なかなか実行できない事をやっておこうかと思って。

今まではどっちかというと現場に入ってスキルを伸ばしていましたが、今は完全に現場から外して、みっちり新しいスキルを教えて獲得できるようにしています。

- なるほど!ちなみに新しい開発分野というのは?

関:
ユニケージと言う、unixのコマンドを使ったシステムの開発手法です。

簡単に言うとSQLだとかOracleと言ったDBを使わないで、ファイルとコマンドを使ってデーターベースの様な処理をする方法です。

- ユニケージは今後ニーズが大きくなっていくと?

関:
これから大きくなる可能性が有ると見込んでいます。

o/sはunix/Linux系なんで基本的にはライセンスはフリーです。またアジャイル手法的な考えに基づいて開発を行うため、仕様書見たいなものを残しません。それによって工期短縮ができ、コストダウンが可能になるという考えなんです。

もちろんシステムパフォーマンスも大幅にアップさせる事ができます。ユーザーはシステム開発において、早い・安いが可能になるからです。

まだ手探りで吉と出るか、凶と出るか分かりませんが、昔から流行りのものを求めるのは好きなのでね。(笑)

- コロナ禍の中で、新しい取り組みが進んでいるのですね。

関:
うちのキャリアプランで、ヘルプデスクからシステム開発にステップアップできます。そして実際に3名がシステム開発に異動しました。

今後もステップアップできる環境を整えてサポートしていきたいですね。

社員が『毎日来たくなり』『新しいスキルを磨ける』会社へ

- 今後の中長期展望、ビジョンについて教えてください。

若木:
『毎日来たくなる会社』っていうのが設立のコンセプトなので、そこはずっと守り続けていきたいですね。

どうしたら毎日来たくなるかって話は合間でするんですけれど、経営者の思いと社員の思いを少しでも一致できるように、都度、意見交換をしています。

ヘルプデスク社員の多くは未経験で入ってきているので、会社を通して自分のスキルを上げていってほしいです。今年は、ITパスポート資格を全員取得しようという目標を立てています。ここで試験を合格して、次のステップが見えてくるきっかけになってほしいですね。

関:
ソフト開発は、レベル的にもう少し敷居が高くなりますね。

先ほどもお伝えしたように、社員のスキルアップのためにリスキリングにも取り組んでいるので、社員の成長に貢献していきたい思いです。技術力アップもそうですが、管理や経営なども目指していけるように応援していきたいです。

若木:
また、会社という器を使って、スキルを上げていってほしいですね。私は会社を始めてから、数学検定や漢字検定、無線の免許とかまで10個くらい資格をとっていますよ。(笑)

関:
例えば英会話とか、今ヘルプデスクが進めてるITパスポートとか、つまり今までやったことないけど将来に活かせそうなことを、自分で見つけてやっていくのが大事かなと思います。

AIが進化すれば、今ある仕事もなくなるかもしれません。何かの本に、8,000種類の仕事が無くなるけど、9,500種類くらいの新しい仕事が生まれるって書いてありました。新しい環境に適応していくことが大事だと思います。

- 最後に、今後どんな人を仲間にしていきたいですか?

若木:
人と明るくコミュニケーションをとれる人ですね。今働いている社員が暗いってわけではないんですよ。そういう明るい人が増えれば会社はさらに活気づいていくのかなと思います。

関:
変化に強い人、今スキルがなくても自分で努力して成長してくれる人、新しいことをやりたいという気持ちがある人がいいです。そういう人の方が長く働いてくれると思うんです。
まぁ育てるのは大変ですけどね。(笑)

- とても大切なことですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!